ローズサプリに使用されているバラは単なるバラの成分ではなくてダマスクローズという品種を使用しています。ですが、このダマスクローズの品種は他のバラの品種に比べて、抽出方法や産地の違い歴史に特徴があります。今回はそんな、ダマスクローズに関する雑学を中心に解説していきます。
ダマスクローズの雑学
クレオパトラも魅了したダマスクローズ
ロサ・ダマスケナとも呼ばれるダマスクローズは、ロサ・ガリカとロサ・モスカタの交雑によって生まれた品種で、バラ2万種の中でも一番芳香が良いとされている品種です。交雑品種ですが、その歴史は古く、古代エジプトのプトレマイオス朝クレオパトラがその香りに魅了され、使用していたことでも有名な品種になります。
花びらを敷き詰めて、その香りを空気に漂わせたり、化粧水としてエキスを抽出し美容に役立てていました。この当時からも現在使用する方法でも使用していたということには驚きです。
ダマスクローズの産地は実は多い
ダマスクローズは世界の多くで栽培されています。中国、モロッコ、トルコ、イタリア、ブルガリア、ダマスクローズは乾燥した土地を好むため、水が少ない地域では古代から香料の原料として輸出することで、その土地の生活を潤してきました。特に、ダマスクローズの最高級品として名高いのは、ブルガリアのローズです。エキスの量や香り成分含めて最高級品として、認められており香水の原料で使用されているダマスクローズの産地はほぼブルガリアで占められています。
ダマスクローズが他の薔薇オイルよりも高い理由
ダマスクローズのオイルは他のローズオイルよりも圧倒的に高価です。その理由はダマスクローズの香りが良いだけではありません。ダマスクローズは、一年の中でも花の開花期が短いとされている品種だからです。
一年の中でも、ダマスクローズの開花期は実は20日ほどしかなく、この間に花を摘み取る必要があります。花の摘み取りには、花の枝を傷つけないと言った配慮から、現在でも手摘みで行われていることが多く、20日間の開花期の中で、花を摘み取る必要があります。
オイル原料になる花はこの時期に全て収穫するため、総動員で行われます。加えて、1kgの花を収穫したとしても、作られるエキスの量は2〜3滴分にしかならないため、大変手間のかかり、量が必要と言うことが想像できると思います。
このバラの収穫は、早朝を一番重要視して行われます。その理由はバラのエキスが多いのは、花が開いた花ではなくて、蕾の状態が一番エキスがあるためです。花が開いてしまうと、その空気中にバラの有効成分が蒸発してしまうからです。その為短時間で原料になるバラの収穫が現在でも行われています。
こうした理由の関係で、ダマスクローズのオイルの価格が高く、加えて産地を絞ることになると、とても高い理由はこうしたことが関係しています。
ダマスクローズの産地や抽出方法による香りの違い
ダマスクローズの香りは実は産地や抽出方法によっても若干香りが違います。ダマスクローズにこだわるならこうした違いを知っておくと、自分にあったより良い香りを知ることが出来、商品を購入するときにも失敗せずに済みます。ダマスクローズの文字に躍らされることなく、各香りの性質を知っておくことが大切です。
ローズオットー
ローズオットーは、ダマスクローズのオイルの中でも一番贅沢な方法で作られています。その方法は、水蒸気によってバラの花びらを抽出した方法になります。この香りの特徴は、花の自然な芳香を香ることが出来ると言ったメリットがあります。また、バラの花弁を水蒸気で蒸すので多くの花びらが必要なため、価格が高いのが特徴です。
ローズ・アブソリュート
こちらは香り成分を溶媒に溶かすことで、香り成分を抽出する方法になります。香りの成分を優先的に抽出しているので、香りが欲しい人には向いている抽出方法です。ローズオットーと違うのは、溶媒を使用するため飲むことには向かないエキスです。アロマと言った用途で、香りを重視して使用するには向いているエキスになり、ローズオットーよりも香りが優れているのが特徴です。
ダマスクローズの産地による香りの特徴
ダマスクローズは産地によって香りが違います。マスクローズトルコの特徴は、爽やかな香りが特徴で鼻に残りにくく、空気に馴染みやすい芳香成分が特徴です。ですが、蜂蜜ような甘い香りがして、優しい気持ちにさせてくれる香りの特徴を持っています。
ダマスクローズモロッコの場合は、バラの香りが残りやすくメイプルのような甘さがあります、蜂蜜を紅茶に溶かしたような甘さが残るバラの香りです。ダマスクローズブルガリア、ダマスクローズの香りの最高級のブルガリアの香りの特徴は、バラの香りが深いことそして香りに酔うと言わせるぐらいの香りがします。
臭いを嗅ぐだけで、沈んだ気持ちを解消させるほどの力があるバラの香りです。